フィンゴンの息子,エレイニオン ギル=ガラドより、エアレンディルの家系に連なるタル=メネルドゥア殿へ、挨拶の辞を申さん。ブァラールが貴殿ノ守護し賜いて、王の島に落ちる影のなからんことを。
 ご息子アナルディル アルダリオン殿の度重なる派遣に遅ればせながら感謝を申し上げたい。思うに、ご息子は今ある人間の中にあって、最も偉大なるエルフの友であろう。此度はわが用向きのため、アルダリオン殿をいとも長く留め置いたことを許されたい。ご息子の身が持たれる人間とその言語の知識が是非に必要であった。アルダリオン殿は数多の危険を犯し助言をもたらされた。わが難局はアルダリオン殿の口より伝われることと存ずるが、ご息子、いまだ若く、希望に満ち、いかほどの重大事か思いおよぶに至らず。それゆえ、ヌーメノーレの王の目にのみ触れるべく、この手紙を認める。

 新たな影が東方より生じている。それはご息子の信ずるがごとき邪悪な人間の暴君ではない。モルゴスの召使が動き始め、再び邪悪が目覚めようとしているのである。年々かの者の力は増やしているが、それは、大半の人間族がかの者の目的に敵うものとなってしまったためである。思うに、遠からず、エルダールのみにては敵わぬほど、かの者は、強大になるであろう。それゆえ、人間の王たちの丈高き船の姿を見るたび、わが心は安らぐ。今あえて、貴殿に助力を請う。貴殿にいくらか割きうる軍勢があるならば、貸していただきたく、お願い申し上げる。

 貴殿が望むなら、ご息子の詳らかなる報告をなされよう。約めれば、ご息子の助言(まことに賢明なる助言)とは、攻撃はいまや不可避であると思われるが、その際は、エルダールとその心未だ悪に染まらぬ貴殿の種族の人間がいまなお住まう西の地を、なんとしても確保すべしというものである。少なくとも、ヒサイグリアと呼ぶ、われらの主たる防衛線である山脈より、西にある長き川筋にて、エリアドールを守るべきである。しかし、山脈には、カレナルゾンの地の南方に一箇所裂け目があり、東方からの敵はそこより侵入してくるに間違いない。すでにして、敵意は海岸沿いにかの地に密かに泊まっている。われらも海岸の近くに拠点を持てば、その攻撃を防ぎ、守りを固められるであろう。


(뒤는 후에 추가함)


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